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Channel: マンガ - 元ネタ・由来を解説するサイト 「タネタン」
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きたぜ、ぬるりと・・・

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「きたぜ、ぬるりと・・・」は何かしらの事象や人物がやって来たぜという意味で使われる言葉。

きたぜ、ぬるりと・・・の元ネタ

「きたぜ、ぬるりと・・・」は福本伸行の麻雀マンガ『アカギ 〜闇に降り立った天才〜』の主人公・赤木しげる(アカギ)のセリフが元ネタである。

アカギ-闇に降り立った天才 2  
アカギ-闇に降り立った天才 2  

13歳の中学生であるアカギは博打の才能と運、命を賭した勝負にも臆しない狂気を併せ持つ。
第2巻にてアカギは暴力団と麻雀で800万円を賭けた大勝負で盲目の代打ち・市川と対局することになる。しかし、アカギは対局開始時間になっても現れなかったため仲間の南郷が代わりに打つことに。南郷はなんとか三鳴きテンパイで「中」待ちに持ち込むが、直後に市川が字牌(白・發・中)狙いのリーチ、上家がリーチ、下家がテンパイになる。
南郷の手牌は「三筒」「四筒」「五筒」「中」であるため、「中」を引けば和了り(アガリ)という場面だったが「白」を引いてしまう。「三筒」「四筒」「五筒」を捨てれば和了り放棄となるため、「中」か「白」を捨てざるを得ない状況に。しかも残り点棒は2,000、これを失うと全てが終わってしまう。
捨て牌を決められず行き詰まっていたその時、アカギが姿を現す。

アカギは南郷と交代し状況を確認し、アカギが選んだ捨て牌は「中」。市川が字牌待ちであるため通らないと思われたが、アカギは自分の捨て牌の中にあった「西」と「中」の位置を上下にずらし、「西」を切ったかのように見せるイカサマを発動。一巡しアカギが「白」を引けば和了りとなる場面で牌を引く際、アカギはこう言い放った。

なんでもいい 手段は選ばない
地獄を一度くぐっちまうことさ 南郷さん
ツキの女神はいつだって その先にしゃがみこんでいる
へへ・・・きたぜ、ぬるりと・・・

「きたぜ、ぬるりと・・・」と発した時は牌を触っているものの、どの牌かはまだ見ていなかった。しかし、手触りで「白」を引いたことがアカギには分かった。「白」は麻雀牌の中で唯一無地であるため、牌の腹を手で触ると牌を見ずとも白であることが分かる。麻雀用語で白のことを「ぬる」と呼ぶことがあるが、これは牌の腹が無地であるため「ぬるっと」していることから「ぬる」と呼ばれると思われる(実際には「白」の手触りは「ぬるっと」はしていないため正確な由来は不明)。
つまり、アカギが発した「きたぜ、ぬるりと・・・」は「白(ぬる)」を引いたぜという意味であり、「白」の無地の手触りを「ぬるり」と表現したものと思われる。
(実際、どういう意味で「ぬるり」と表現したかは作者にしか分からないが)
※「白」はフレームのような物が書かれている場合もあるが、日本では「白」は無地であることが多い。

元ネタではこのように「白」を引いたという意味で使われているが、ネット上では何かの事象が「現れた」、または人物がどこかの場所に「やって来た、現れた」という意味で使われる。

アカギの名言のひとつである「きたぜ、ぬるりと・・・」をあしらったiPhoneケースが発売されている
 iPhone 5 / 5s  アカギ × Highend berry
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『のうりん』でパロディ

のうりん2 (GA文庫)
ライトノベル『のうりん』の第2巻「第6限 萌の錬金術士」(アニメ版は第6話)において、流通科学科のエースであり田茂農林の「四天農」(5人いる)の1人である金上虎於(かねがみとらお)、通称・マネー金上が初登場時に「・・・きたぜ、ぬるりと・・・!」と発している。この場合は本来の元ネタの意味ではなく、「参上したぜ」という意味で使われている。金上虎於という名前は日本テレビで放送されていた出資を題材にしたリアリティ番組『マネーの虎』が元ネタ。ちなみに金上は虎於という名前だが女性である。

「第6限 萌の錬金術士」では、同じく『アカギ』のセリフ「狂気の沙汰ほど面白い」がパロディとして使われている。
別記事で解説→狂気の沙汰ほど面白い

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