「ペロンペロンとペペロンチーノ」とは、なにやら語感のいい言葉。
特に意味はないが、なぜか口に出して言いたくなる。
ペロンペロンとペペロンチーノの元ネタ
「ペロンペロンとペペロンチーノ」の元ネタは、高橋のぼるのマンガ『リーマンギャンブラーマウス』。
主人公の篁 忠則(たかむらただのり)は昼はまじめなサラリーマンとして働いているが、夜は違法賭博にいそしむ「マウス」という通称を持つギャンブラーである。
「ペロンペロンとペペロンチーノ」という謎の言葉はインドまぐろ子(18歳)と呼ばれる女が発するセリフで、第2巻、「ティアードロップ編」の「EPISODE10 逆転」に登場する。
Google画像検索:ペロンペロンとペペロンチーノ
※画像は掲載できないので、Google画像検索でご覧ください。
まずこのマンガの内容を簡単に説明すると、インドまぐろ子は父親がつくった2億円もの借金のかたに金持ちに雇われ、人間テーブルや女体盛りなどいろいろなことをさせられている。
主人公のマウスこと篁は、莫大な資産を持つある個人財産家の自宅に呼ばれた際にインドまぐろ子に出会い、成り行きで助けることになった。
インドまぐろ子は地獄のような状況から救ってくれたマウスに恩義と情愛を感じ、2年後に再会してから彼にずっとつきまとっている。
マウスがお腹が空いて調子が出ず負け越していると、インドまぐろ子が自ら女体盛りをしてマウスに食事を差し出すというのがお決まりのパターンになっている。
人間てっちりや人間ブルマン(ブルーマウンテン)など、インドまぐろ子はマウスを満たすために毎回創意工夫をした女体盛りを提供し、それを食したマウスがギンギンになって勝つ、という感じ。
ペロンペロンとペペロンチーノまでの流れ
ではここから「ペロンペロンとペペロンチーノ」という謎の言葉が発せられるまでの流れを解説する。
ある日、インドまぐろ子が賭場に訪れると、マウスは北船橋郵便局貯金課に勤務する田所おさむとティアードロップで勝負をしていた。
インドまぐろ子は田所の彼女である真田歩が見学をしているのを見つけ声をかけ、自分の名前はインドまぐろ子であると名乗り少し話をする。
一方、マウスはお腹が空いて調子が上がらず田所に負け越していた。
マウスのピンチを察したインドまぐろ子はいつものように女体盛りで助けようと思い、持っていたコンビニのおにぎり2個で「人間おにぎり」という女体盛りをする。
しかし、コンビニのおにぎり2個だけの女体盛りではマウスのテンションはさほど上がらない。
それでも調子を上げて勝ち越しに成功するあたりはさすがマウス。
負け越してきた田所は「やっぱり人間おにぎりにはかなわないな」とボソッと漏らし、それを聞いていた彼女の歩は「(やるんですね?田所さん)」と田所と目配せをする。
果たして何をやるのか?
しばらくした後、ワゴンに乗せられてきた歩の体には、インドカレー子の胸にはライスが、股にはカレーのルーが入ったグレイビーボートが盛り付けられていた。
そして彼女はこう名乗った。
インドカレー子ですっ
自分で作ったからおいしくないかも…
田所は股に置かれたグレイビーボートを取って熱々のルーを胸のライスにかけ、熱さにもだえるインドカレー子に「ごめんね、ごめんね」と誤りながら貪りつく。
そうして精気を養った田所はマウスに勝つことができ、マウスは負けてしまった。
解説が長くなってしまったが、「ペロンペロンとペペロンチーノ」はここから登場する。
自分のやっつけおにぎりのせいでマウスが負けてしまったと責任を感じてしまったインドまぐろ子は、家に帰ってからいろいろな女体盛りを試すことに。
納豆を体に巻き付けたり、なんやらするものの納得がいく女体盛りができず、ついにはこんな女体盛りを試すことに。
ペロンペロンとペペロンチーノ!!
ノーフォークで音をたてて食べてネ!
何を思ったかインドまぐろ子は体にペペロンチーノを盛り、「人間ペペロンチーノ」を試しはじめた。
そう、「ペロンペロンとペペロンチーノ」は「人間ペペロンチーノ」という女体盛りの試作品を試した時にインドまぐろ子が発した言葉だったのだ。
なんだ「人間ペペロンチーノ」って。
んがしかし、努力もむなしくインドカレー子に勝てる女体盛りを開発できず、次の勝負の日が訪れる。
勝負のゆくえ
元ネタの解説はここまでだが、その後の話を少し解説しようと思う。
再び賭場に現れた田所は一度勝ちを手にして自信をつけたのか、髪の毛を逆立て、タバコを咥え、以前とは様相が変わってしまっていた。
インドまぐろ子はというと、松阪牛を使った「人間スキヤキ」の女体盛りの姿で登場するが、マウスのテンションはいまいち上がらない。
対するインドカレー子は、「人間フレンチ仔牛の腎臓ローストシャンピニョン添え内臓ソースとフォアグラのテリーヌ」というなんだかよくわからないが豪華な女体盛りで登場する。
そしてインドまぐろ子の次なる一手は胸の上に牛丼を盛った「人間牛丼特盛りつゆだく玉入り」という庶民的な女体盛りであった。
「牛丼に対する愛情表現としてオッパイでよく混ぜますから」とよくわからないことを言って自ら胸を掴んで牛丼を混ぜ始める。
自らの胸を揉むしだくインドまぐろ子を見たマウスは「もっとだ!もっとよく揉み混ぜてみろ!」と興奮しはじめる。
なにやってんの君たち?なんだ「揉み混ぜるって」。
サラリーマンの味方である牛丼に感銘を受けたマウスはテンションが上がり、田所に勝つことができた。
そして歩は変わってしまった田所に別れを告げ、「カレー子はまぐろ子おねえさまに一生ついていきます!」となぜかインドまぐろ子に泣きながら抱きつくというシーンでこの話は終わる。
「ペロンペロンとペペロンチーノ」の解説は以上だが、お分かりいただけただろうか?
そう、登場人物みんなおかしい。