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まるで成長していない・・・

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「まるで成長していない・・・」はいつまでも成長してない人物や、同じ主張を繰り返す人物に対して揶揄の意味を込めて使われたり、煽りとしても使われる。

まるで成長していない・・・の元ネタ

「まるで成長していない・・・」は井上雄彦のマンガ『スラムダンク』に登場する湘北バスケ部の監督・安西先生のセリフが元ネタ。

まるで成長していない・・・のAA
まるで成長していない

↓↓ネタバレ含む

話は単行本第21巻「#186 愛知の星」にて流川楓は安西先生の自宅を尋ね、もっとバスケが上手くなるために「アメリカに行こうと思っています」と告げる。しかし、安西先生は反対し、「君は日本一の高校生になりなさい。アメリカはそれからでも遅くない」とアドバイスをする。安西先生がアメリカ留学に反対したのには理由があるのだが、話の続きは単行本第22巻「#189 バスケットの国」に飛ぶ。

スラムダンク (21) (ジャンプ・コミックス)スラムダンク (22) (ジャンプ・コミックス)

湘北バスケ部での安西先生は温和な性格で知られているが、かつて大学で監督をしていた時代は「白髪鬼(ホワイトヘアードデビル)」の異名を持つスパルタコーチであった。安西先生は1年生の谷沢(やざわ)に目をかけ、期待から特別厳しく指導をし、「お前の為にチームがあるんじゃねぇ。チームの為にお前がいるんだ」 と厳しい言葉も投げかけていた。
しかし、谷沢は自分のやりたいバスケができないことに不満があり、安西先生に対する不満とアメリカへの憧れを持つがゆえ、谷沢は安西先生に黙ってアメリカ留学へ行ってしまった。

谷沢がアメリカに渡って約1年後、バスケの試合が収録されている1本のビデオテープが送られてきた。そこにはアメリカのチームでプレイする谷沢が映っていたが、谷沢を見て安西は心の中で「まるで成長していない・・・」とつぶやいた。
バスケの本場アメリカで1年プレイして成長しているはずの谷沢は安西先生の目から見るとまるで成長しておらず、谷沢は基礎がなっていない上、チームは自分勝手なプレイをしている状況にあった。そんな環境に身をおく谷沢を案じて安西先生は谷沢に日本に帰ってくるよう促すため、居場所を探そうとするが谷沢の消息はつかめなかった。

谷沢が渡米して5年経った日の朝、安西先生は新聞で谷沢が車で120キロの暴走によって激突死したことを知る。
谷沢の墓参りに訪れた安西先生は谷沢の母親から安西先生宛ての手紙を受け取る。そこには安西先生に言われた「お前の為にチームがあるんじゃねぇ。チームの為にお前がいるんだ」 という言葉がよく頭に浮かぶこと、アメリカでは誰もバスケを教えてくれないこと、自分のプレイでみんなに借りを返せるよう頑張るつもりであることが綴られていた。
谷沢が亡くなったその年、安西先生は大学界から身を引き、「白髪鬼」から一変して「白髪仏(ホワイトヘアードブッダ)」と呼ばれるほど温厚な性格に変わってしまった。

安西先生はアメリカ留学を希望する流川と底知れない潜在能力を秘める桜木花道を谷沢を超える逸材として成長を見守りたいと感じ、流川には再度「日本一の高校生になりなさい」と告げた。流川も安西先生の意志を汲み取り、アメリカ留学を見送ることを決めた。
ネットでは「諦めたら試合終了だよ」と並ぶ安西先生の名言として使われる。

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