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ラッコ鍋

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ラッコ鍋とは

「ラッコ鍋」は、文字通りラッコを料理した鍋のことだが、ここでは「ラッコ鍋」を題材とした一連のパロディー漫画・コラ画像などについて記す。

アニメや漫画の男性キャラクターを用いたパロディーで、主にBL好きの腐女子の方々に好まれるネタとなっている。

ラッコ鍋の元ネタ

元ネタとなっているのは、週刊ヤングジャンプに連載の漫画『ゴールデンカムイ』でのエピソード、単行本12巻に収録されている第115話『蝗害』および第116話『青い目』である。

115話『蝗害』、海岸でいい感じの雰囲気で会話をしていた谷垣(男性)とインカラマッ。そこにアイヌの老人が現れ、アイヌ語で「あんたら夫婦か?」「俺はひとり者だからこれを食べてはいけない」と、ラッコの肉を二人にくれるという。

老人はアイヌ語で「必ずふたりだけで食べなさい!」と忠告するが、インカラマッは照れてこの言葉を訳さず立ち去ってしまう。

老人が「必ずふたりで食べなさい」と言ったのは、ラッコの煮える臭いが欲情を刺激することから、ラッコの肉を煮る時は必ず男女同数で部屋にいなければならないというアイヌの言い伝えがあるからなのだった。谷垣はアイヌ語がわからず、ラッコ肉を渡された真意を理解できていない。

インカラマッが去った直後、大量発生したバッタによって近くにいた男たちが番屋(漁師たちの宿泊所)へと避難する。

避難してきたのは谷垣、尾形、杉本、白石の4人

バッタの大群が通り過ぎるまで待つのに、腹が減ったということで谷垣が貰ったラッコの肉を煮て鍋にすることに…。グツグツと煮込んで独特の臭いが部屋に立ち込める。

ここから、前述の通りラッコ肉を煮た臭いで欲情し始める男たち

まず杉元が白石を見て「どう見てもシライシが…色っぽい…(心の声)」

谷垣は「パァン、パァン」という擬音と共にシャツの胸ボタンを飛ばし、「ムッワァァァァ」と胸毛を露わにする。それを見た白石「このマタギ…すけべ過ぎる!!(心の声)」

すると頭がクラクラするという尾形に、他の3人は「胸元を開けて楽にした方がいい」「下も脱がせろ いや…全部だッ全部脱がせろッ」と尾形を横にして脱がしにかかる。

さらに、バッタに噛まれたと上着を脱ぎ上半身裸で小屋に入ってきたキロランケ。それを見た4人は「ゴクリ…」と生唾を飲むのであった。

ここまでで場面は変わるが、続く116話『青い目』でもこの小屋での出来事は続く。

後から来たキロランケもラッコ鍋の臭いを吸い込み、頬を赤らめてじっとりした視線で杉元を見つめ「ちょっと見ない間に急に…いい男になったな?」。「よせやぁい」と照れる杉元に「カワイイ」と他の男達。

そし高まる感情を抑えきれなくなってきた男達。杉元が「もう我慢できねえ…」と服を脱ぎ褌一丁になり「相撲しようぜ」と提案。全員が「なるほどそうか!!」と満場一致、5人で激しく相撲を取り合うのであった…。

相撲で欲望を発散させた男達は「誰にも言うなよ?」「うん」と小屋での出来事をなかったことにするのであった。

と、この同人誌読んでるのかと勘違いしてしまいそうになる展開を公式でやったことから、このエピソードは『ゴールデンカムイ』の中でも屈指のおもしろ回として人気になっている。

このシーンはきっちりアニメ化され、放送時も話題に。

こちらは「危険な◯◯シリーズ」のBGMと組み合わせたMAD動画。

掲載誌ヤングジャンプの公式もこんな画像を作ってしまう始末…。

ラッコ鍋パロディー画像

この「ラッコ鍋」の一連の流れを、お気に入りにのキャラクターに置き換えるパロディーが密かに人気に。

「ラッコ鍋」は本当に効果があるのか?

気になるのは、本当にラッコ鍋にはそんな効果があるのか?というところ。

アイヌ族にそういった言い伝えがあるということ自体は事実のようだが…

しかし、言い伝えがあるからと言って実際に効果があるかどうかはわからない。

漫画『ゴールデンカムイ』で描かれているのは明治時代の初期であり、この頃はまだラッコの狩猟が行われていたが、その後乱獲によって日本では絶滅、法律によって禁じられている。現在はアラスカの先住民にのみ捕獲が許されているとのことで、現代において「ラッコ鍋」を食べること、そしてその効果を確かめることは非常に難しい。

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